
―― タクシードライバーを選んだ理由は?
きっかけは、知人からの一言でした。
「この会社なら、安心かもしれない」
その知人は、過去にこの会社で数ヶ月だけ働いていた人です。
正直に言うと、
「数ヶ月しかいなかったのに?」
という不安はありました。
ただ、その人が話してくれた
稼げる環境
自由度の高さ
ノルマがない
という点が、妙に現実的で、印象に残りました。
※もちろん、ノルマはなくても
売上が低ければ給与も低い。
その点は、最初から理解していました。
―― ご自身の状況としては?
私は65歳を超えています。
特別な資格や、得意分野があるわけでもありません。
「運転はできる」
それくらいしか、取り柄はないと思っていました。
体力を使う仕事は、これから厳しい。
この転職が、
おそらく最後になるだろう
そう覚悟していました。
だから、
まずは3年。
合うかどうかは、やってみて判断しよう。
そう決めました。
―― 最初は大変でしたか?
正直、大変でした。
特に、配車アプリです。
操作に慣れず、
不安な日が続きました。
ただ、人間は慣れるものですね。
少しずつ操作が身について、
それに伴って売上も上がってきました。
―― 現在の状況は?
今では、ありがたいことに
売上は常に上位に入っています。
特別なテクニックがあるわけではありません。
運転も、接客も、
ごく普通だと思います。
それでも、
満足できる給与をいただけている
というのは、事実です。
―― 長く続ける中で、感じていることは?
慣れすぎる、というのも考えものです。
運転も、仕事の流れも、
あまりに自然になりすぎて、
気が緩んだ結果、
ちょっとした事故を起こしてしまったこともあります。
その時は、
本当に反省しました。
「慣れているから大丈夫」
そう思った瞬間が、一番危ない。
今は改めて、
初心に戻るつもりでハンドルを握っています。
―― 周囲を見て、どう感じますか?
75歳を超えるベテランドライバーの方もいます。
その姿を見ると、
「まだ続けられるかもしれない」
そう思えるようになりました。
この仕事で、
最後のキャリアを築く。
それも、悪くないと感じています。
―― 最後に、これから考えている方へ
年齢や経験で、
最初から諦める必要はないと思います。
やってみて合わなければ、
無理に続ける必要もありません。
ただ、
「少しでも挑戦してみたい」
そう感じたなら、
一度やってみる価値はある仕事です。
タクシードライバーは、
年齢に関係なく、現実的な選択肢になり得る仕事だと思います。
編集後記
65歳超・未経験
上位常連
慣れによる失敗と反省